2007年度に春の選抜で優勝を果たした常葉菊川高校野球部。
当時の常葉菊川は監督が森下監督に代わったばかりで、ユニフォームもヤンキース風に新調されました。
夏にはベスト4にまで駆け上がり、
翌年の2008年も春夏連続の4季連続で甲子園出場。
様々な問題もありましたが、2008年の夏は、
森下監督が謹慎の状態で準優勝。
選手の監督に対する信頼は厚く、非常に愛されるべき存在でした。
そんな森下監督も今年2016年に常葉菊川を再び夏の甲子園に導くと、
その後にまさかの退任を発表しました。
常葉菊川高校野球部の森下監督の退任騒動
とんでもない話ではないか。27日に静岡大会を制し、3年ぶり5度目の甲子園出場を決めた常葉菊川の森下知幸監督(55)が歓喜から一夜明けた28日午前になって突然、退任を表明。学校側によれば、甲子園での指揮は高橋利和副部長が執り、森下監督は県内のライバル私立校である御殿場西の監督に就任する、というのである。
引用:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/186661
この件に関してはヤフーニュースのトップになるほどの反響がありました。
実際に森下監督はその後に謝罪会見をひらく事となりました。
優勝し甲子園を決めた直後に退任を発表。
今までに例のない事だけに、多くの高校野球ファンが混乱しました。
選手の中には監督のノックで育ったと、
その尊敬と感謝の気持ちが強い選手もおり、
伝説となっている町田選手を育てた実力が再確認されました。
練習は大きな声が飛び交う明るいムードで、赤井啓輔主将(3年)は「監督との絆は強く、変わることはありません。監督を日本一の男にして送り出したい」と話した。3年ぶり5度目の夏甲子園。センバツVを知る指揮官は「まずはこの大会を全力で戦います」と集中していた。
引用:http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1688509.html
今回で常葉のユニフォームを着ての最後の甲子園。
選手も常葉ファンも、一層強い気持ちで応援することでしょう!
選手にのびのびと野球をやらせる心意気は、
アマチュア野球の原点の大切さを感じさせます。
やはり、楽しそうにプレーするチームは魅力的です!
常葉菊川の栗原健のツイッターと彼女(出身中学)
今年2016年の常葉菊川の中で最も注目される選手は、
高校通算48本塁打を誇るスラッガーの栗原健選手です。
身長は小柄な部類ですが、
俊足と強肩も魅力のプロ注目選手です!
プロ注目のスラッガーも、最後の夏を前に緊張していた。「アドレナリンが出過ぎるとすぐ、おなかが痛くなるんです」。下痢止めを服用して出場。2回の守備では自らの美技でリズムに乗った。「あんなキャッチすることないので、気分良く打席に入れた」と、直後の打席での一発につなげた。
6月中旬の練習試合で45号を放ってから1か月。不調が続いた。「引っ張ることを意識しすぎてフォームが崩れていた」。森下知幸監督(55)からマンツーマンで指導を受けた。「爪先重心にして、逆方向にも強い打球が打てるようになった」。1週間前からようやく、調子が戻ってきた。
引用:http://www.hochi.co.jp/baseball/hs/20160717-OHT1T50232.html
打順はまさかの「1番」ですが、
これには森下監督のこだわりがあるそうです。
歴代の常葉菊川の打線は、
一番良いバッターを1番に置きたがる傾向があり、
2007年のオヤジごと高野選手しかり、
栗原選手を一番良いバッターと認めたことで、
1番での起用を続けているそうです。
フルスイングが信条の打線にあって、
一番怖い選手が1番に座る。
何か超攻撃的野球の内なる部分が見えます!
またツイッターなどでも静岡大会を鑑賞してた人は、
栗原選手が全国区になることを確信したつぶやきが多く、
今大会を通じてのスター選手に駆け上がることが期待されます。
ちなみに栗原健選手の出身中学は、
まさかの静岡の浜松市の七宝北中で、
地元からの声援を一層強くなることでしょう!
彼女はいるのでしょうか?
共学ということと、甲子園まで引っ張ったスターということで、
彼女には困らないと思いますが・・・笑
2016年の常葉菊川の甲子園の結果と日程
常葉菊川の初戦の相手は熊本の強豪・秀岳館です。
シードということもあってか、
日程的にはかなり後ろの方となってます。
今年の菊川は打線は強いものの、
投手層はタナケン・戸狩の二枚看板時代ほど厚くありません。
正直、エースに疲労を与えすぎるのは、
今後勝ち抜いでいく中で不利となります。
秀岳館でエースを使わずに勝利をあげれば、
今後の日程的には一気に余裕が出ると思います。
3回戦以降の強行スケジュールを予想するとなると、
エースの戸狩投手が怪我で満足に投げれなかった2008年ぐらい、
乱打戦で勝ち抜いでいく形になると個人的に予想します。
過去の鳴門戦や大阪桐蔭戦のように、
一気に流れを奪われて終わることだけは避けて欲しいですね・・・。
かなりの粘りが必要とされると思いますが、
そこは森下監督の最後の指揮ということで、
得意の劇的な逆転劇で勝ち上がってくれることでしょう!