2023年6月6日から7月23日まで世界各国を転戦しながら行われた「ネーションズリーグ」が閉幕し、バレーボール男子日本代表はネーションズリーグでは初、国際大会では実に43年ぶりに銅メダルを獲得しました。特にキャプテンの石川祐希選手の活躍はすばらしかったですよね。まさに昨年行われた世界バレー 2022男子結果で、決勝トーナメントの1回戦で敗れた悔しさを晴らしてくれる活躍でした!
グループリーグから10連勝を飾るなど、素晴らしい戦いを見せてくれましたが、残念ながらテレビでの放送はありませんでしたよね。そこで今回はネーションズリーグでの試合を振り返り、まとめていきます!
そもそもネーションズリーグとは
そもそもネーションズリーグとはどういった位置付けの国際大会なのでしょうか。日本バレーボール協会のHPによると
『男子国際大会「ワールドリーグ」、女子国際大会「ワールドグランプリ」に代わる大会として、国際バレーボール連盟(FIVB)によって2018年に新設された。1年に1度、男女共通の競技方式で行われる本大会には、世界のトップチームが男女16チームずつ参加する。
2023年大会では各チームが12試合を戦い、その結果に基づき順位を決定する。なお、ファイナルラウンドには予選ラウンド上位8チームが出場し、ノックアウト方式のトーナメント戦で優勝チームを決定する。」
とされています。
男子バレーの参加16チーム
アルゼンチン、ブラジル、フランス、ドイツ、イラン、イタリア、日本、ポーランド、セルビア、アメリカ、ブルガリア、カナダ、中国、キューバ、オランダ、スロベニア
です。
試合結果まとめ
では、ここからは試合結果をまとめていきます。予選ラウンドは結果の未一覧で、決勝トーナメントはスポーツ紙などの寸評も入れながらまとめていきます!
予選ラウンド
1週目(愛知・日本ガイシホール) 4勝0敗
日時(日本時間) | 対戦相手 | 試合結果 |
6月6日(火)19:40 | イラン | 3○0(25-16,25-22,25-19) |
6月9日(金)19:40 | セルビア | 3○1(22-25,25-21,25-23,25-20) |
6月10日(土)19:10 | ブルガリア | 3○0(25-22,25-21,26-24) |
6月11日(日)19:10 | フランス | 3○1(25-27,25-22,25-21,25-20) |
2週目(フランス・オルレアン)4勝0敗
日時(日本時間) | 対戦相手 | 試合結果 |
6月20日(火)20:00 | カナダ | 3○1(25-22,25-17,24-26,25-14) |
6月21日(水)20:00 | キューバ | 3○0(25-21,25-16,25-21) |
6月22日(木)20:00 | ブラジル | 3○2(25-23,25-21,18-25,22-25,18-16) |
6月24日(土)20:00 | アルゼンチン | 3○2(25-18,25-22,31-33,22-25,15-12) |
3週目(フィリピン・パサイシティ)2勝2敗
日時(日本時間) | 対戦相手 | 試合結果 |
7月4日(火)16:00 | 中華人民共和国 | 3○2(24-26,25-23,21-25,25-23,15-12) |
7月7日(金)20:00 | オランダ | 3○1(25-19,26-24,23-25,25-17) |
7月8日(土)20:00 | イタリア | 1●3(27-29,26-28,25-23,20-25) |
7月9日(日)20:00 | ポーランド | 0●3(17-25,19-25,18-25) |
順位表
順位 | チーム | 勝利数 | 勝点 |
1 | アメリカ合衆国 | 10 | 31 |
2 | 日本 | 10 | 27 |
3 | ポーランド | 10 | 25 |
4 | イタリア | 9 | 26(セット率:1.866) |
5 | アルゼンチン | 9 | 26(セット率:1.777) |
6 | ブラジル | 8 | 25(セット率:1.666) |
7 | スロベニア | 8 | 25(セット率:1.588) |
8 | フランス | 6 | 18 |
9 | セルビア | 6 | 16 |
10 | オランダ | 5 | 17 |
11 | ドイツ | 3 | 10 |
12 | カナダ | 3 | 9 |
13 | キューバ | 3 | 8 |
14 | イラン | 2 | 11 |
15 | ブルガリア | 2 | 8 |
16 | 中華人民共和国 | 2 | 6 |
決勝トーナメントの試合詳細まとめ
準々決勝:対スロベニア
7月20日に行われた日本代表とスロベニア代表との準々決勝は3-0(26-24,25-18,25-22)で日本代表が勝利し、初のベスト4進出を決めました。
立ち上がりから日本が石川祐希選手のサーブで連続ブレイクを取るなど、序盤からリードを奪い、主導権を握ったまま試合を進めることができた男子バレー日本代表。第1セットこそ一時逆転を許しましたが、慌てることなく逆転でセットを奪うと、勢いそのままに第2、第3セットも連取してストレート勝ち。世界ランキングも6位から5位に上がりました。
準決勝:対ポーランド
7月22日に行われた日本代表と世界ランキング1位のポーランド代表との準決勝は 1-3(25-19,26-28,17-25,21-25)でポーランド代表が勝利し、惜しくも日本代表は3位決定戦に回ることとなりました。
第1セットこそ25−19で幸先よく先取し、第2セットもセットポイントを握るも逆転でセットを落とすと、それ以降はポーランド代表に力負けを喫しました。
3位決定戦:対イタリア
準決勝の翌日に行われた3位決定戦で、バレー日本代表は世界ランキング3位のイタリア代表と対戦。3-2(25-18,25-23,17-25,17-25,15-9)でイタリア代表を下し、46年ぶりに国際大会でメダルを獲得しました。
試合序盤は宮浦健人選手がサービスエースなどで攻撃を牽引すると第1、第2セットを連取。第3、第4セットはイタリア代表の意地の反撃を受けますが、最終第5セットでマッチアップを変え、序盤から一気に攻勢をかけた日本代表は宮浦選手や山内晶大選手のブロック、石川祐希選手のパイプ攻撃などで一気にリードを広げます。序盤の勢いのまま得点を重ね、15−9で勝ち切りました。
最後に
今回は男子バレー日本代表が46年ぶりにメダルを獲得したネーションズリーグの戦いをまとめてきました。なかなか勝てない時期が長く続いた分、今回のメダルというのは喜びもひとしおですよね。
9月からはパリ五輪の予選も兼ねたワールドカップバレー2023が行われますので今後の男子バレー日本代表の活躍に期待しましょう!