史上最多の7261組が参加し、史上初の女性コンビ・ヨネダ2000が決勝に進出したM-1グランプリ2022。優勝を勝ち取ったのは、「ウエストランド」でしたね。一昨年の錦鯉のように人生が一変するほどの影響を持つM-1グランプリもこれで18回目となり、非常に多くのコンビがこの大会の優勝をきっかけに現在の地位を獲得していきました。
そこで今回は、M-1グランプリの歴代優勝者を芸風とともにまとめていきます。
2022年賞レースチャンピオン紹介
M-1チャンピオンをまとめる前に、これからさらに大ブレイクを果たしていくであろう、2022年賞レースチャンピオンを一覧で紹介します。
「カベポスター」と「天才ピアニスト」が2つの賞を受賞しており、今後の活躍に大きな期待が寄せられています。また上方漫才大賞を受賞した「すゑひろがりず」やキングオブコントを優勝した「ビスケットブラザーズ」など、すでにテレビで人気のコンビも優勝を果たしており、これからのさらなる活躍が期待されます。
賞レース名 | 優勝コンビ名 | 開催日 | 回数 |
上方漫才大賞 | すゑひろがりず | 2022年1月10日 | 7代目 |
R-1グランプリ | お見送り芸人しんいち | 2022年3月6日 | 20代目 |
ytv漫才新人賞 | カベポスター | 2022年3月20日 | 11代目 |
NHK上方漫才コンテスト | 天才ピアニスト | 2022年5月20日 | 52代目 |
ABCお笑いグランプリ | カベポスター | 2022年7月10日 | 43代目 |
キングオブコント(KOC) | ビスケットブラザーズ | 2022年10月8日 | 15代目 |
THE W | 天才ピアニスト | 2022年12月10日 | 6代目 |
M-1グランプリ | ウエストランド | 2022年12月18日 | 18代目 |
M-1グランプリ歴代チャンピオン
では、ここからはM-1グランプリの歴代優勝者をまとめていきます。18代目王者のウエストランドを含めた歴代のチャンピオンは、以下の通りです。
- 2022年 ウエストランド(タイタン)
- 2021年 錦鯉(ソニー・ミュージックアーティスツ)
- 2020年 マヂカルラブリー(吉本興業)
- 2019年 ミルクボーイ(吉本興業)
- 2018年 霜降り明星(吉本興業)
- 2017年 とろサーモン(吉本興業)
- 2016年 銀シャリ(吉本興業)
- 2015年 トレンディエンジェル(吉本興業)
- 2010年 笑い飯(吉本興業)
- 2009年 パンクブーブー(吉本興業)
- 2008年 NON STYLE(吉本興業)
- 2007年 サンドウィッチマン(グレープカンパニー)
- 2006年 チュートリアル(吉本興業)
- 2005年 ブラックマヨネーズ(吉本興業)
- 2004年 アンタッチャブル(プロダクション人力舎)
- 2003年 フットボールアワー(吉本興業)
- 2002年 ますだおかだ(松竹芸能)
- 2001年 中川家(吉本興業)
一覧で書き記すと現在のテレビ番組において欠かせない存在となっている18組36名だと言うことが分かりますね。
2022年 ウエストランド
ウエストランドは、ツッコミの井口浩之(いぐちひろゆき)とボケの河本太(こうもとふとし)のコンビです。河本のひとつのボケに、井口が長い例えや自虐ネタのツッコミを入れるスタイルです。
2021年 錦鯉
錦鯉は、ボケの長谷川雅紀(はせがわまさのり)とツッコミの渡辺隆(わたなべたかし)のコンビです。長谷川がひたすらボケ続け、渡辺が冷静にツッコミを入れるスタイルです。
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2020年 マヂカルラブリー
マヂカルラブリーは、ボケの野田クリスタル(のだくりすたる)とツッコミの村上(むらかみ)のコンビです。全身を使い、視覚的に笑いを表現する動きの多い1人コントのようなボケの野田に対して、村上が「普通のことを大きな声で言う」というシンプルなツッコミを入れるスタイルです。
2019年 ミルクボーイ
ミルクボーイは、ボケの駒場孝(こまばたかし)とツッコミの内海崇(うつみたかし)のコンビです。駒場のコメントに対して、内海が独特の言葉センスと言い回しでツッコミを入れ、それに対して駒場がコメントを重ねる、という「リターン漫才」を行います。
2018年 霜降り明星
霜降り明星は、ボケのせいやとツッコミの粗品(そしな)のコンビです。漫才ですが、二人の掛け合いはネタ振り程度で、その後はせいやの舞台を動き回るアクティブなボケに、粗品が体言止めでの一言ツッコミをスポーツの実況のように挟んでいくスタイルです。
2017年 とろサーモン
とろサーモンは、ツッコミの村田秀亮(むらたひであき)とボケの久保田かずのぶ(くぼたかずのぶ)のコンビです。独特なキャラクターの久保田に翻弄されながら村田がツッコミを入れるという形が基本スタイルです。
2016年 銀シャリ
銀シャリは、ボケの鰻和弘(うなぎかずひろ)とツッコミの橋本直(はしもとなお)のコンビです。細かくボケとツッコミを重ねる正統派ネタや、途中でボケとツッコミが入れ替わるネタなど、しゃべくり漫才が基本スタイルです。
2015年 トレンディエンジェル
トレンディエンジェルは、ツッコミのたかしとボケの斎藤司(さいとうつかさ)のコンビです。時事ネタや話題となってる事柄を題材に、主にハゲを用いた言葉遊びを主軸としたテンポの速い漫才が基本スタイルです。
2010年 笑い飯
笑い飯は、西田幸治(にしだこうじ)と哲夫(てつお)のコンビで、ボケとツッコミが交互に入れ替わる「Wボケ」漫才を行います。
2009年 パンクブーブー
パンクブーブーは、ボケの佐藤哲夫(さとうてつお)と黒瀬純(くろせじゅん)のコンビです。緻密で練りこまれた正統派のネタが多く、高い技術に裏打ちされた奇をてらわないスタンダードなスタイルの中でも、言葉選びのセンスや台詞回しに抜群のテンポで展開されるネタが持ち味です。
2008年 NON STYLE
NON STYLEは、ボケの石田明(いしだあきら)とツッコミの井上裕介(いのうえゆうすけ)のコンビです。井上の簡潔なフリに対して、石田が常に2つ以上のボケを出し続けるという、ハイテンポでボケの手数の多さが特徴のコント漫才が基本スタイルです。
2007年 サンドウィッチマン
サンドウィッチマンは、ツッコミの伊達みきお(だてみきお)とボケの富澤たけし(とみざわたけし)のコンビです。大会史上初の敗者復活枠からの優勝を成し遂げています。「店員と客」など、ベタな設定で交わされるやりとりで笑わせるネタが多く、会話重視のネタの性質からコントを漫才(コント漫才)に作り替えることもあります。
2006年 チュートリアル
チュートリアルは、ボケの徳井義実(とくいよしみ)とツッコミの福田充徳(ふくだみつのり)のコンビです。2005年頃から漫才の途中で徳井のテンションが豹変し、様々な妄想をエスカレートさせていく「妄想漫才」と、昔話や教科書などをテーマにしたオーソドックスないわゆる「正統派しゃべくり漫才」を使い分けています。
2005年 ブラックマヨネーズ
ブラックマヨネーズは、ツッコミの小杉竜一(こすぎりゅういち)とボケの吉田敬(よしだたかし)のコンビです。王道の漫才をそのオーソドックスな漫才の強さと、ネタの完成度で笑わせます。
2004年 アンタッチャブル
アンタッチャブルは、ボケの山崎弘也(やまざきひろなり)とツッコミの柴田英嗣(しばたひでつぐ)のコンビです。台本は存在するものの、山崎がそれを覚えきれないこともあり、ネタの途中でアドリブの応酬となるため、同じネタをやっても同じ展開とはならないことも特徴的です。
2003年 フットボールアワー
フットボールアワーは、ボケの岩尾望(いわおのぞむ)とツッコミの後藤輝基(ごとうてるもと)のコンビです。とてもオーソドックスな設定にシュールなボケをぶつけて笑いを披露するスタイル漫才スタイルです。
2002年 ますだおかだ
ますだおかだは、ツッコミの岡田圭右(おかだけいすけ)とボケの増田英彦(ますだひでひこ)のコンビです。増田の毒舌を含んだボケに、岡田がツッコむという正統派漫才が基本です。練りこんだネタがある一方で、時事ネタを巧みに織り込む柔軟性も持ち合わせるネタや、岡田にボケさせてその寒いボケに増田が冷淡なツッコミをするネタもあります。
2001年 中川家
中川家は、兄でボケの剛(つよし)と弟でツッコミの礼二(れいじ)の兄弟コンビです。漫才のネタ中に剛がちょっかいを出して、礼二がツッコミを次々入れ、話を進める漫才スタイルです。
まとめ
2001年の初代王者・中川家から、2022年の18代目王者・ウエストランドまで駆け足でご紹介していきました。
毎年12月に開催されているM-1グランプリは、途中の休止期間を挟みながら、方式も審査員も少しずつ転換をして、今では一般視聴者からは一番知られたお笑い賞レースとなっています。ここまでまとめてきたように、現在のテレビ番組において欠かすことのできない面々がチャンピオンに輝いていますね。チャンピオン以外にも、2008年大会で2位だった「オードリー」のお2人もM-1グランプリをきっかけに売れたと言っても過言ではないでしょう。
2023年はどんなスターが誕生するのか、今から楽しみです!