今年のペナントレースが開幕すると、連日ニュースを賑わす「コリジョンルール」。
このコリジョンルールへの対応がスムーズな選手や、新ルールへの理解が早い球団は、未だに少ないです・・。
審判団も監督も、今年一年は、「コリジョンルール」の罠にはまりそうです。
そもそもコリジョンルールとは、どのようなものなのか?
本類でのクロスプレーで採用されるルールなのは誰もが知っていると思いますが・・・。
コリジョンルールとは?図解
主にコリジョンルールとは、本塁クロスプレーにおけるルールです。
ホームを狙うランナーがキャッチャーにタックルするのを禁じる動きから、このコリジョンルールは生まれました。
ホームに突っ込むことが禁止となれば、キャッチャー有利だと思われやすいですが、実際は、守備的も応用が難しいのです。
なぜなら、コリジョンルールでは、キャッチャーはホームをまたいで送球を待ってはいけないからです。
つまりブロックも禁止!
アマチュア野球では日本でも採用されてるルールで、過去には甲子園で、コリジョンルールの理解をめぐってネットで舌戦がありました。
今年からのプロ野球での採用は遅い方だと言われており、特に阪神に在籍していたマートン選手がタックルを繰り返していたことで、
一部の方からは「プロ野球でもタックル禁止を採用しろ!」との声がありました。
しかし、実際に現在までのコリジョンに対する見方は、採用反対派と意見が分かれているのが現状。
タックルとブロックも野球の一部だとする考えが未だにあります。
この先のコリジョンの行方はどうなることか・・・。
コリジョンの本当意味とは?となりそうです。
コリジョンルールのメジャー(アメリカ)での扱い
今でも全盛期のイチロー選手のレーザービーム特集が人気ですが、その中で、マリナーズに在籍していた時代の城島選手が、イチロー選手の送球を受けてタッチする際に、タックルを受けて一回転する場面があります。
日本ではあそこまで派手なタックルはなかなか見ないので、日本人キャッチャーである城島選手が、あのような格好になることに、恐怖を感じました。
しかし、あれこそ、あの時代のメジャーリーグの日常でした。
過去にタックルとブロックが原因で怪我をした選手が多く、キャッチャーだけでなく、ランナーにとってもハイリスクを背負うプレーでした。
アメリカではブロックの練習が日常化していたので、多くの指導者がタックルを野球の一部だと思って指導していました。
過去に日本の高校生選抜チームと、アメリカの選抜チームが対戦した際に、当時、日本代表の森友哉選手が相手ランナーにタックルされ、キレ気味でアメリカ代表のランナーを睨む事件がありました。(そのあとに大阪桐蔭が甲子園でタックル事件を起こす運命になりましたが)
アメリカ側からすると、アマチュアであっても、タックルは当たり前だったのです。
その中でもコリジョンルール採用は、それだけ多くの失敗や経験、歴史を経てのことなので、ルール本来の意味の深さは、日本以上にメジャーのが知ってことでしょう。
日本の野球はボールからメジャーに似てきてますが、その風潮の中で、タックルが派手に真似されたら大変です。
メジャーで有望なキャッチャーを失った歴史を考えると、日本でのコリジョン採用は、とても賢明な判断だったと言えます。