2013年のシーズンオフにテキサス・レンジャーズからデドロイト・タイガースにトレード移籍したイアン・キンスラー内野手。
キンスラーは学生時代に2度ダイヤモンドバックスに指名されるも、2度拒否し、2003年にドラフト17巡目でテキサス・レンジャーズに入団しています。
キンスラー選手はアリゾナ出身の選手なので、 地元球団のアリゾナ・ダイヤモンドバックスの指名と、 どうして2回も拒否したかは不明ですが、 その後に入団したテキサス・レンジャーズは気に入ってたようです。
キンスラー選手はレンジャーズ一筋8年の選手であり、 マイナー時代からメジャーデビュー、覚醒まで、 野球選手としての多くの経験をレンジャーズで得ました。
レンジャーズ時代のキンスラー選手は、 荒削りな守備力が問題視されながらも、 俊足で盗塁を得意とし、打撃も30本を二回も記録しています。
もともと本職はショートだったキンスラー選手は、 セカンドにコンバートされていますが、 MLBの中ではカノー選手に続く、強打の二塁手として人気です。
キンスラーの「打倒レンジャーズ精神」の理由
キンスラー選手は8年の長い歳月をレンジャーズで過ごし、 打撃成績も二塁手としては申し分ない成績をあげてきました。
本人はレンジャーズの選手リーダーとして、 チームのワールドシリーズ制覇に向けて気合い十分、 キンスラーもチームのこれからだ!ってときに、 キンスラー選手にとって最悪のトレードが決まってしまったのです。
それは、2013年のオフ。 タイガースのプリンス・フィルダー選手と、 レンジャーズのキンスラー選手のトレードが成立。
このトレードの後に、キンスラー選手は、 「今年のレンジャーズは0勝162敗になればいい」とコメント。 メラメラとした態度で、レンジャーズのマネージャーなどを批判してました。
やはり、チーム内にとっての自分の立場を軽視されたこと、 チームリーダーとして、これから大きな目標に向かおうとしてる中、 冷酷なトレードの成立に、怒りが収まらなかったのでしょう・・・・。
トレードに出された後の2014年シーズンのキンスラー選手は、 タイガースのリードオフマンとして活躍。 これまで課題であった怪我の多さも克服し全試合出場。
さらには苦手だった守備も、自己最高の守備率を記録。
結果的にキンスラー選手は、 タイガースにとって、プラスの作用になる働きをしました。
それもこれも、もしかしたら、 レンジャーズ陣営に対する、 キンスラー選手なりの見返し根性だったのかもしれません。
キンスラーがダルビッシュと口論してた?
2013年シーズンの終わり頃、 ベンチでキンスラーとダルビッシュが何か言い合っていたようです。
ダルビッシュさんは冷静な感じだったようですが、 キンスラー選手は少し感情的、一体なにがあったのでしょう? ダルビッシュさんはかつてバッテリー捕手のピアンスキーが、 試合中にマウンドに駆けつけた際にイラっとした態度で接してたために、 「若いクセに生意気な〜」と、 キンスラー選手から説教?との予測もあります。
または、白人組との問題?との予測もあります。 しかし、ただ単純にキンスラー選手が、 激しい口調でダルビッシュ投手を励ましていたとも言われています。
自分的には、単純に励まされていた説が温厚で、口論はゴシップだと思います。 (今でも仲良いじゃん)
当時、レンジャーズのリーダーであったキンスラーさん、 説教も、喝も、本気でチームメイトに入魂していたのでしょう。
ちなみに、キンスラーさんと話した後のダルビッシュ投手は、 近くにいた選手に肩をポンポン叩かれ、フォローされてました。(笑)
そう考える、あのシーズンのオフのトレードは、 非常に切ない移籍劇だったんだなと、痛感します。